ヴュジャデ

いま『子産』と同時並行で、棚橋弘季さんの『デザイン思考の仕事術』という本を読んでいます。
その中におもしろいことが書いてあったので少し紹介します。


タイトルにも書いたのですが、「ヴュジャデ」という言葉が出てきます。
「デジャヴュ(既視感)」という言葉はよく耳にしたことがあるかと思いますが、「ヴュジャデ」はその反対で、経験したことがないものに既視感を覚えるのがデジャヴュだとしたら、いつも経験しているものなのに初めて経験したものであるかのように感じることを「ヴュジャデ」というそうです。

収集した情報を整理し、新たな側面に気づくための情報の見方としてあげてあるのですが、仕事や日常などいつも同じ生活環境の中でどうしたら新鮮な発見や驚きを得られるかと考えたときに、安易に環境を変えたり、普段と違う行動をとってみたり、新しいことを始めたり...
など、単に行動として行おうとしてしまいがちだなと気づきました。

そうではなくて、いつもと変わらない日常の中で自分の視点を変えたり、まったく関係のないもの同士を関連づけて考えてみたりすることで、これまで気づかなかった物事の新たな側面を発見することができるのだそうです。


普段からこのような見方をするようにしていけば、いつもと変わらない職場・家庭などの生活環境の中でも、新しい発見、新鮮な驚きに出会うことができ、もし何か問題や悩みが発生してもその解決にも役立つのではないかと思いました。


ちなみに、この本の中でヴュジャデに出会うためのポイントが挙げられていたのでご紹介します。

・軸を変えてみる
・いくつかのものを並べてみる
・異なるもの同士をつなげてみる
・言い換えてみる
・文脈の中でみる
・見たものを他人に話してみる
(引用『デザイン思考の仕事術』p95より)